新宿文化センターへ行き、いーぐる講演のあるのを忘れて買ってしまった「ピナ・バウシュ ヴッパタール舞踊団」のチケットを、当日券購入の列に並んでいた女性に売る。
その足で、四谷「いーぐる」にて益子博之氏『21世紀ジャズへのいくつかの補助線 第4回:即興編』の講演を聞き、主体を重んじるモダンジャズの演奏には「空気を読まない」個性のぶつかり合いの際立ちで聴き手に土足で踏み込んでくる暴力的な気持ちよさを個人的には感じ、一方で関係性を重視するポスト・モダンのジャズの演奏には「空気を読む」演奏家達が同質化したグループ表現の色彩・肌触りに身を浸し、ファーと気持ちよくなるものの、これはジャズでなくても…という思い、同じ関係性なら個々に強烈なコントラストの出来るような関係に仕掛けられないものか、そのほうが刺激的ではという思い、即興とはひょっとしたらもともと演奏者に「空気を読ませなくする」ための装置だったのではないのかなあ、それではポスト・モダンに到って即興の意義とは…といった考えにとらわれ、結局、今の自分の耳は徹底的に「モダン・ジャズ」を聴く耳なんだなあ、と感じる。
夕食は、三鷹「なないろ」でみそラーメン。